僕が本格的にRubyを使い始めたのは6年前ぐらいなので、Rubyの歴史に比べれば僕のRuby歴はそれほど長くありません。ですが、Rubyを使い出してからは僕のプログラミング人生は大きく変わりました。
Rubyの豊富な標準ライブラリや、Railsをはじめとした魔法のようなgemを使えば、あっという間にプログラムが完成します。早く作れるだけでなく、Rubyは本当にコードを書くのが楽しいです。昔から「Rubyは楽しい」という話をよく耳にしていましたが、噂は本当でした(なぜ楽しいのかは、ひとことで表現しづらいのですが)。
また、あらゆることがオープンに進む印象があるためか、コードを書いたり、知見を共有したりしている「個人」の活動が見えやすいのも非常に興味深いです。そのためか、ネットを見たり、イベントに参加したりすると、Rubyを使っている人たち同士が会社や組織を超えた「Rubyistの輪」でつながっているようで、とても居心地が良いです。
この先もこのようなRubyコミュニティが続いていってほしいですし、そのために僕自身もできることがあれば貢献していこうと考えています。Rubyのパパであるまつもとゆきひろさんをはじめ、コミッタのみなさんやgemの開発者のみなさんには本当に感謝です。この先もRubyがどんどん発展していくことを願っています(Ruby 3にもすごく期待しています!)。
株式会社ソニックガーデンのRubyプログラマ。地域Rubyコミュニティ・西脇.rbの主催者。
ブログやQiita、雑誌などで公開したプログラミング関連の記事多数。説明のわかりやすさには定評がある。
著書に「プロを目指す人のためのRuby入門」(技術評論社)、訳書(電子書籍)に「Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門」(Aaron Sumner 著、Leanpub)がある。
- Twitter:@jnchito
- ブログ:http://blog.jnito.com
- GitHub:https://github.com/JunichiIto